昔、子供の頃しつけのために行われた方法「グリグリ」。
親から叱られるようなことをしたときのおしおきとして、
それから、先生からも宿題を忘れたときやテストの
点数が悪かったときにされた「グリグリ」。
「グリグリ」を今の子供たちや若い親たちは知っているだろうか?
「グリグリ」とは、頭のこめかみあたりを両手の人差し指の第2間接で
左右両方からぐりぐりと押し付けることです。
叩くのとは違って手加減がしやすいのがいいです。
ゲンコツやビンタ(平手打ち)よりずっと愛情が
感じられたような気がします。
最近はなにかと子供と親が兄妹のように、またお友達関係のように
なっていて、昔ながらの親子関係が失われているようです。
昔は、お母さんはやかましいもの、お父さんは恐くてちょっぴり苦手な人。
でも、どちらも心のどこかで尊敬していました。
今の子達はどうでしょうか?親の存在を軽く考えているような、
自分を養うのが当たりまえと思っているような態度、
いつまでも子離れもできなければ親離れもできない家族が多いような
気がします。
お互いに尊重しながら、助け合いながらの家族、そして年月とともに
お互いに成長し、自立していく。
そんな当たり前のことが今の時代は、薄れてきているように感じます。
厳しい社会に生きるために、昔ながらの親子関係も必要になっている
ような気がします。
でも、厳しいだけの親子関係、家族関係ってわけではないですよ。
そこで、グリグリのような行動が厳しい中にも愛情が見え隠れして
とても感慨深く感じられるのだと思います。
まるでお庭に咲くフラワーのようにどことなく優しげな愛情表現です。
今となっては、懐かしい「グリグリの世界」です。